受賞作品一覧
白川創作漢字 最優秀賞
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はかまいり三重県松阪市 松阪市立久保中3年 中野広大さん(15)
お盆に墓参りに行った際、ここに祖先が眠っていると感じ、尊敬の念を抱いた。その思いを文字にしてみました。墓参りは祖先への尊敬を込めた儀式と思うので、そうした心を持つ人々に使ってもらえれば。
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バナナ大阪府和泉市 和泉市立芦部小2年 畔柳雄ノ介(くろやなぎゆうのすけ)さん(8)
夏休み中、キッチンにバナナがあって、それを見ながら考えました。バナナの『ナナ』と『七』が一緒で、おもしろそうな漢字ができたと思った。バナナを食べるときに、使ってもらえたらうれしいです。
富国生命優秀賞
※社会人・大学生対象
- たまのこし徳島市
前川康則さん(64)
石川県小松市
若本修さん(66)
- うつくしいしらべさいたま市
岩城久哲さん(76)
- たより東京都大田区
小田川雅一さん(86)
- つかいまわす東京都大田区
大塚真那さん(34)
- えんだか東京都世田谷区
ヤザン・クワンチさん(30)
- かじょうほうそう大阪府豊中市
村瀬直子さん(37)
Z会優秀賞(高校生対象)
- ばば栃木県佐野市
栃木県立足利工業高1年
秋山媛莉(ひまり)さん(16)
- すいがい山形県寒河江市
山形県立寒河江工業高2年
菊地海良(かいら)さん(17)
- 遠隔授業熊本市
熊本市立千原台高3年
渡邊あかりさん(18)
Z会優秀賞(小・中学生対象)
- かいご熊本市
熊本市立二岡中3年
桂麻奈さん(15)
- どなる奈良市
奈良市立富雄南中2年
姫田鈴菜さん(13)
- せつぶん和歌山市
和歌山市立八幡台小 5年
松本育さん(11)
- あまもり大阪府枚方市
枚方市立枚方小4年
松井文香さん(9)
富国生命・審査委員長特別賞
- まえむき熊本市
熊本市立千原台高1年
福嶋亜依さん(17)
- たたかうのをやめる愛知県稲沢市
愛知県立杏和高 2年
山田あかりさん(16)
- しろぼし山形県寒河江市
山形県立寒河江工業高2年
會田一平さん(16)
- やぶさめ長野県松本市
松本市立芳川小5年
萩元百合花さん(10)
成語・成句特別賞
- じゅうにんといろ千葉県市川市
渡邊正崇さん(41)
- はをくいしばる京都市
芦田為美さん(86)
- にまいじた北海道札幌市
髙橋多美子さん(61)
- おもいちがい大阪府茨木市
茨木市立西中2年
錦古里梨音(きんこり りおん)さん(13)
- うつわがちいさい群馬県中之条町
群馬県立吾妻中央高2年
佐藤匠さん(16)
- ひとことおおい京都府長岡市
立命館高2年
今東蒼葉さん(17)
- えりをただす三重県伊勢市
伊勢市立倉田山中3年
松岡夏由さん(15)
佳作
- ごがつびょう北海道旭川市
佐藤龍さん(33)
- うわのそら埼玉県飯能市
田口久江さん(50)
- ろうろうかいご千葉県四街道市
飯泉由美子さん(55)
コンテストの総評
今回は、これまでの中で、最も作品が多く、大激戦であった。それも単に作品が多いというのではなくて、中学校・小学校からの作品が激増し、それとともに全体の質が非常に高くなってきたことは、嬉しいかぎりであった。
最終審査会では、十二分の議論が交わされ、最優秀作品として、中学生の「(はかまいり)」ならびに小学生の「(バナナ)」に決定した。もちろん、優秀作品に上下を定めるのは非常に難しい。あえて言えば、入賞作品はすべて素晴らしく、その凄さに何度も唸った。「」は、日本人の心に響く。「」は、少年らしいアイディアが楽しい。あえて申しあげるが、発表された入賞作品はどれを取っても、お見事というほかなく、最優秀作品との間に差はない。私の個人的な感情から発言させていただけるならば、すべて“最優秀作品”ぞ。
なお、流行語として①コロナ、②大谷翔平の二刀流、が数多くあったが、突出した作品はなく、みなほとんど同形であり平凡であった。流行を材料にするときは、相当の突出したアイディアが必要であろう。
ところで、この場を借りてあえて申し上げたいことがある。それは、成人・少年に限らず盗作が非常に多いことである。これは断じて許せない、許さない。なぜ他人の作品を平然と自己名義で投稿するのか。その品性は下劣であり、創作文化に参加する資格はまったくない。
創作漢字も新しい才能が続々と参加して、益々賑やかになって来ましたね。本当に嬉しい限りです。白川静博士の名を冠したこのコンテストは、白川博士の志であった、そのひと文字が生まれて来た所以を明らかにする事にありました。
今回もその漢字の新作を作ろうという腕比べです。「ハテ?」と見つめて「なるほど」と頷く傑作ばかり。「」は考え込みました。しかしすぐに「えんだか」と読めて、作者のセンスに拍手。
感心したのは「」。作者は八歳の男の子で、このひと文字で「バナナ」。見事にカタカナが漢字になっています。
で、やっぱり一番感心したのが「」。これで「はかまいり」。心を込めて手を合わせるところに字義があり、美しいひと文字です。十五歳の少年がこのひと文字を創った事に感動しました。何と優しいひと文字か!
武田鉄矢さん