受賞作品一覧
最優秀賞
-
カンしおり(ブックマーク)静岡県掛川市
島田宏哉さん(39)よく使う「お気に入り」と「ブックマーク」をひとつにできないかと考えました。最高の評価をいただきありがとうございました。
-
ジじこちゅう(自己中)神奈川県川崎市
ザーラ・プルティウィさん(13)自分を中心に考えるという人にではなく、他人の事も考えられる人になりたいと思い、書きました。自分が感じていた事を表す漢字で受賞できてとても嬉しいです。
富国生命優秀賞(A部門)
-
-
エキみちのえき(道の駅)さいたま市
齋藤一さん(90)
新潟県長岡市
涌井悦子さん(61)
-
-
-
モクらんし(乱視)・ふつかよい(二日酔い)目が定まらない。千葉県印西市
岩井義春さん(68)
-
-
-
カイあるきすまほ(歩きスマホ)東京都新宿区
石野健一さん(47)
-
-
-
ヨウモウけいと(毛糸)神奈川県平塚市
伊藤文人さん(66)
-
-
-
サンさかさふじ(逆さ富士)湖に映る富士山。栃木県那須塩原市
吉冨真人さん(40)
-
Z会優秀賞(B部門)
-
-
ウたけとんぼ(竹蜻蛉)秋田市
石戸紗月さん(11)
-
-
-
バイうりきれ(売り切れ)京都市
藤枝樹亜さん(14)
-
-
-
スイすいそすい(水素水)水素はH。広島市
崎山莉緒さん(16)
-
-
-
ギまぬけ「マ」が足りない。さいたま市
大佐古直輝さん(16)
-
-
-
しそくけいさん(四則計算)足す・引く・掛ける・割る。大阪府東大阪市
島本大輝さん(16)
-
特別賞(成語・慣用句部門)
-
-
イいもたれ胃が凭(もた)れる。徳島県松茂町
日野拓海さん(15)
-
-
-
カかもなくふかもなし
(可もなく不可もなし)茨城県取手市
原田誉心さん(23)
-
-
-
シりょうおもい(両思い)赤い糸で結ばれた二人。相思相愛。大阪府岸和田市
松井勇人さん(15)
-
-
-
サクつくりすぎ(作りすぎ)奈良県大和高田市
田中聡さん(55)
-
-
-
ジョウジョウのりにのっている
(乗りに乗っている)大阪府枚方市
菊池勇二さん(80)
-
富国生命・審査委員長特別賞
-
-
ニッショクにっしょく(日食)大阪府阪南市
河野竜也さん(14)
-
-
-
ニッショクにっしょく(日食)京都市
江草優希さん(14)
-
-
-
ニッショクにっしょく(日食)大阪府貝塚市
塩谷五郎さん(13)
-
-
-
ニッショクにっしょく(日食)岐阜県多治見市
大澤一輝さん(16)
-
佳作
-
-
ジンバきしゅ。しりうまにのる。大阪府枚方市
田中紗世さん(10)
-
-
-
レイこだま(木霊)樹木の精霊。谺(山びこ)とは別。奈良県桜井市
奥田稔さん(25)
-
-
-
ミンねぶそく(寝不足)さいたま市
関根実結さん(16)
-
-
-
ケンいっぽんとられる
(一本とられる)東京都小金井市
西山恵美子さん(47)
-
-
-
シンこころをおににする
(心を鬼にする)奈良県大和郡山市
堀田博一さん(60)
-
-
-
トツひょうしょうだい(表彰台)一位・二位・三位の場所。埼玉県越生町
佐々木隆久さん(62)
-
-
-
マンジあまでら(尼寺)卍(まんじ)は寺院を表す記号。茨城県利根町
三木憲次郎さん(61)
-
-
-
カおくりび(送り火)静岡市
内田三夫さん(72)
-
-
-
キュウなきくずれる大阪市
小西欣一さん(80)
-
コンテストの総評
応募数は過去最高であり、力作が多く、大激戦であった。
創作の傾向としては、①正統的作字派と②絵画的ビジュアル派とに二大別できる。
今回の最優秀作品は、①から「」、②から「」が選ばれた。「栞」は目印に木に傷をつけておくという意味であったが、本にはさむ、しおりの意として使われるようになった。入選作はその「木」を「本」にし、明快な雰囲気を出した。「」は真ん中にずばり線を一本いれて、いかにも自己中。両者ともに形がよい。
毎年、時の流行がテーマとなる。「」(歩きスマホ)やリオオリンピックの流れの「」(表彰台)。数多く現れたのが「」(金・銀・銅メダル)であったが、すでに以前にコンテスト入賞済み。産経新聞のホームページをよく調べてから投稿されたい。
歩きスマホの作品には、いろいろなものがあったが、その中で入選作が最も好評であった。よく見ると「回」字の応用と言える。
「回」の意味は「行ったりもどったり・めぐる・まがる・かがむ・とおまわりする」。御用心。
今年、日食があったからか、日食の作字がかなりあった。比べると、表現の相違が見られるので、今回、特別賞として4点を選んだ。並べてみると、日食の時間経過ともなっている。
入賞作品の数倍、約100点が最終審査に残った。率直に言って、差はあまりない。落とすのがつらいというのが審査員の本音。
また次回に力作を寄せられたい。
昭和11年(1936)大阪生まれ。大阪大学名誉教授。立命館大学研究顧問。文学博士。 中国哲学専攻。著書『儒教とは何か』(中公新書)、『沈黙の宗教-儒教』(ちくま 学芸文庫)、『論語全訳注』(講談社学術文庫)など