第10回 創作漢字コンテスト

第7回 創作漢字コンテスト

受賞作品一覧

最優秀賞

カン
しおり(ブックマーク)
静岡県掛川市
島田宏哉さん(39)

よく使う「お気に入り」と「ブックマーク」をひとつにできないかと考えました。最高の評価をいただきありがとうございました。

じこちゅう(自己中)
神奈川県川崎市
ザーラ・プルティウィさん(13)

自分を中心に考えるという人にではなく、他人の事も考えられる人になりたいと思い、書きました。自分が感じていた事を表す漢字で受賞できてとても嬉しいです。

富国生命優秀賞(A部門)

  • エキ
    みちのえき(道の駅)
    さいたま市
    齋藤一さん(90)
    新潟県長岡市
    涌井悦子さん(61)
  • モク
    らんし(乱視)・ふつかよい(二日酔い)
    目が定まらない。
    千葉県印西市
    岩井義春さん(68)
  • カイ
    あるきすまほ(歩きスマホ)
    東京都新宿区
    石野健一さん(47)
  • ヨウモウ
    けいと(毛糸)
    神奈川県平塚市
    伊藤文人さん(66)
  • サン
    さかさふじ(逆さ富士)
    湖に映る富士山。
    栃木県那須塩原市
    吉冨真人さん(40)

Z会優秀賞(B部門)

  • たけとんぼ(竹蜻蛉)
    秋田市
    石戸紗月さん(11)
  • バイ
    うりきれ(売り切れ)
    京都市
    藤枝樹亜さん(14)
  • スイ
    すいそすい(水素水)
    水素はH。
    広島市
    崎山莉緒さん(16)
  • まぬけ
    「マ」が足りない。
    さいたま市
    大佐古直輝さん(16)
  • しそくけいさん(四則計算)
    足す・引く・掛ける・割る。
    大阪府東大阪市
    島本大輝さん(16)

特別賞(成語・慣用句部門)

  • いもたれ
    胃が凭(もた)れる。
    徳島県松茂町
    日野拓海さん(15)
  • かもなくふかもなし
    (可もなく不可もなし)
    茨城県取手市
    原田誉心さん(23)
  • りょうおもい(両思い)
    赤い糸で結ばれた二人。相思相愛。
    大阪府岸和田市
    松井勇人さん(15)
  • サク
    つくりすぎ(作りすぎ)
    奈良県大和高田市
    田中聡さん(55)
  • ジョウジョウ
    のりにのっている
    (乗りに乗っている)
    大阪府枚方市
    菊池勇二さん(80)

富国生命・審査委員長特別賞

  • ニッショク
    にっしょく(日食)
    大阪府阪南市
    河野竜也さん(14)
  • ニッショク
    にっしょく(日食)
    京都市
    江草優希さん(14)
  • ニッショク
    にっしょく(日食)
    大阪府貝塚市
    塩谷五郎さん(13)
  • ニッショク
    にっしょく(日食)
    岐阜県多治見市
    大澤一輝さん(16)

佳作

  • ジンバ
    きしゅ。しりうまにのる。
    大阪府枚方市
    田中紗世さん(10)
  • レイ
    こだま(木霊)
    樹木の精霊。谺(山びこ)とは別。
    奈良県桜井市
    奥田稔さん(25)
  • ミン
    ねぶそく(寝不足)
    さいたま市
    関根実結さん(16)
  • ケン
    いっぽんとられる
    (一本とられる)
    東京都小金井市
    西山恵美子さん(47)
  • シン
    こころをおににする
    (心を鬼にする)
    奈良県大和郡山市
    堀田博一さん(60)
  • トツ
    ひょうしょうだい(表彰台)
    一位・二位・三位の場所。
    埼玉県越生町
    佐々木隆久さん(62)
  • マンジ
    あまでら(尼寺)
    卍(まんじ)は寺院を表す記号。
    茨城県利根町
    三木憲次郎さん(61)
  • おくりび(送り火)
    静岡市
    内田三夫さん(72)
  • キュウ
    なきくずれる
    大阪市
    小西欣一さん(80)

コンテストの総評

正統派とビジュアル派から最優秀賞

応募数は過去最高であり、力作が多く、大激戦であった。
創作の傾向としては、①正統的作字派と②絵画的ビジュアル派とに二大別できる。
今回の最優秀作品は、①から「」、②から「」が選ばれた。「栞」は目印に木に傷をつけておくという意味であったが、本にはさむ、しおりの意として使われるようになった。入選作はその「木」を「本」にし、明快な雰囲気を出した。「」は真ん中にずばり線を一本いれて、いかにも自己中。両者ともに形がよい。
毎年、時の流行がテーマとなる。「」(歩きスマホ)やリオオリンピックの流れの「」(表彰台)。数多く現れたのが「」(金・銀・銅メダル)であったが、すでに以前にコンテスト入賞済み。産経新聞のホームページをよく調べてから投稿されたい。
歩きスマホの作品には、いろいろなものがあったが、その中で入選作が最も好評であった。よく見ると「回」字の応用と言える。
「回」の意味は「行ったりもどったり・めぐる・まがる・かがむ・とおまわりする」。御用心。
今年、日食があったからか、日食の作字がかなりあった。比べると、表現の相違が見られるので、今回、特別賞として4点を選んだ。並べてみると、日食の時間経過ともなっている。
入賞作品の数倍、約100点が最終審査に残った。率直に言って、差はあまりない。落とすのがつらいというのが審査員の本音。
また次回に力作を寄せられたい。

審査委員長 加地 伸行
(立命館大学白川静記念東洋文字文化研究所 前所長)

昭和11年(1936)大阪生まれ。大阪大学名誉教授。立命館大学研究顧問。文学博士。 中国哲学専攻。著書『儒教とは何か』(中公新書)、『沈黙の宗教-儒教』(ちくま 学芸文庫)、『論語全訳注』(講談社学術文庫)など