第10回 創作漢字コンテスト

第8回 創作漢字コンテスト

受賞作品一覧

最優秀賞

①まう
②フィギュアスケート・アイスダンス
東京都中野区
中野博生さん(48)

「雪と氷の祭典」とも呼ばれる冬季五輪の競技の名称は、その多くがカタカナで表されます。その一つを、会意的な手法で表現しました。選んでいただき光栄に存じます。

ティッシュ
滋賀県東近江市
松野円香さん(13)

四角い箱の中から、紙をシュッと引っ張り出す様子をイメージして書きました。毎日の生活のいろんな場面を頭に思い浮かべながら、想像力を膨らませ創作しました。自分が考え出した漢字で受賞することができ光栄です。

富国生命優秀賞(A部門)

  • サラダ
    サラダ
    埼玉県本庄市
    福島進さん(71)
    大阪府大阪市
    南聡一郎さん(13)
  • ブン
    ラブレター
    愛媛県今治市
    藤村夏海さん(32)
  • ユウ
    ママとも
    東京都文京区
    前山未央さん(38)
  • ケン
    おうふくきっぷ
    大阪府大阪市
    小西欣一さん(81)
  • ラン
    よろめく
    山形県山形市
    遠藤克也さん(82)

Z会優秀賞(B部門)

  • オウ・シュ
    しょうぎ
    王を取る
    長崎県五島市
    山下美希さん(10)
  • テスト
    テスト
    静岡県川根本町
    和田康成さん(13)
  • かみざ
    大阪府吹田市
    小池紳介さん(14)
  • はぶらし
    宮城県石巻市
    廣田樹さん(15)
  • オン
    ふうりん
    大阪府寝屋川市
    宮﨑さくらさん(17)

特別賞(成語・慣用句部門)

  • ノウ
    きおくにございません
    神奈川県川崎市
    山田結宇飛さん(12)
  • フライング
    ぬけがけ
    広島県広島市
    角彩佳さん(16)
  • ききながす
    奈良県天理市
    山内友歩さん(30)
  • ゴクロウサン
    ごくろうさん
    島根県浜田市
    平田眞一さん(43)
  • キョウ
    むねきゅん
    千葉県野田市
    三国哲朗さん(70)

佳作

  • リツ・シ
    たちどまる
    徳島県阿南市
    中津了香さん(11)
  • ネンガッピ
    こよみ
    青森県おいらせ町
    成田頼果さん(13)
  • トウ
    づがたかい
    広島県広島市
    森川佳南さん(16)
  • いかくちょう
    岐阜県美濃加茂市
    佐藤昇さん(62)
  • ギュウ
    ぎゅうぎゅうづめ
    神奈川県鎌倉市
    若狭芳生さん(74)
  • チュウ
    むしくい
    京都府京都市
    春日葵さん(9)
  • デン
    たなだ(棚田)
    大阪府大阪市
    井村南美さん(13)
  • ニン
    にんじゃ・しのび
    宮城県石巻市
    菅原沙月さん(13)
  • ヘン
    みつあみ・おさげ
    広島県海田町
    開原千尋さん(17)
  • にがお
    大阪府泉大津市
    西田正義さん(72)

コンテストの総評

正統派とデザイン派の頂点2作品

今年の応募者の特徴は、B部門(高校生以下)が大量であったことである。そのため、B部門は本コンテスト始まって以来の激戦となった。実に優秀な作品が多かったのだが、入賞数が限られているので、非常に残念である。各校では先生方のご指導がある感じで、主催者側としてはうれしくありがたい。その諸校の中で、ノートルダム清心高校(広島)の応募数46点のすべてが高い水準であったので、富国生命・審査委員長特別賞を贈り、その健闘をたたえる。
今年の話題となった「忖度・フェイスブック」に関する作品がかなりあったが入賞はなかった。
漢字の創作作品に2系統が見られる。一つは、正統派、いま一つはデザイン派。正統派最優秀作品「」の「冫」は「にすい(氷)」で、それに「舞」を付けたみごとな作品。メディアも「フィギュアスケート・アイスダンス」などと長たらしく記さなくとも「」一字ですむ。一方、デザイン派の「」には、審査員一同うなった。すごい。うまい。笑い。感心。中学校1年生。
A部門では、「」が最優秀作品候補にもなった。簡潔で美しい。「」は、デザイン色が少なくて、しかしやはりデザイン派か。こういう感じの作品が多かった。
B部門では、「」は、あるいは将棋の藤井四段ブームを意識しての作品かもしれない。この部門の作品(佳作に7点も入賞)は、けっしてA部門(社会人・大学生)の作品に劣らない。少年少女らの感性・論理性に敬服する。
特別賞では、「」(むねきゅん)について、70歳の作者がむねきゅんとは、と大笑い。「」ともに、できすぎ。
上引作品以外、入賞相当作品は約60。来年度もぜひご応募を。

審査委員長 加地 伸行
(立命館大学白川静記念東洋文字文化研究所 前所長)

昭和11年(1936)大阪生まれ。大阪大学名誉教授。立命館大学研究顧問。文学博士。 中国哲学専攻。著書『儒教とは何か』(中公新書)、『沈黙の宗教-儒教』(ちくま 学芸文庫)、『論語全訳注』(講談社学術文庫)など